【関東日帰りツーリング】足尾銅山へ歴史を繋ぐバイク旅行記!日本の過去の歴史と繁栄を巡る一人旅

こんにちは、_hiroyuki.taです。今回は、東京都心部から栃木県の足尾銅山までバイクでツーリングしてきました。足尾銅山は、かつて日本一の銅産出量を誇り、日本の近代化に大きく貢献した歴史的な鉱山です。しかし、その裏では、鉱毒による環境汚染や住民の苦悩がありました。田中正造らによる鉱毒事件は、日本初の公害事件として知られています。今回は、その足尾銅山の歴史や見どころを紹介します。

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足尾銅山とは

足尾銅山は、栃木県日光市足尾地区にある銅山で、国の史跡に指定されています。1610年(慶長15年)に発見されて以来、江戸幕府直営の銅山として栄えました。足尾から採掘された銅は、日光東照宮や増上寺の部材などに使われたほか、寛永通宝などの通貨にも鋳造されました。幕末から明治初期にかけては衰退しましたが、1877年(明治10年)に古河市兵衛が経営を引き継ぎ、最新の技術や設備によって急速な発展を遂げました。20世紀初頭には、日本の銅産出量の40%を占める大銅山に成長しました。

しかし、その裏では、鉱毒による環境汚染が深刻化していました。足尾山地の森林は坑木や燃料のために伐採され、製錬所から排出される煙が大気汚染を引き起こしました。荒廃した山地を水源とする渡良瀬川は洪水を頻発し、製錬による廃棄物を流し込み、流域の平地に水質・土壌汚染をもたらしました。この公害問題は、1891年(明治24年)に田中正造が国会で発言したことで大きな政治問題となりました。田中正造らは住民とともに鉱毒予防工事や補償を求める運動を展開しましたが、政府や古河財閥は鉱毒被害を否定し、抑圧的な対応をとりました。この足尾鉱毒事件は、日本初の公害事件として知られており、社会運動や環境保護運動の先駆けとなりました。

1973年(昭和48年)に採掘が停止された後も、自社水力発電所と工業用水が山腹水であることから製錬事業は続けられましたが、1989年(平成元年)にJR足尾線の貨物輸送が廃止されて以降は事実上停止しました。現在では、製錬施設を利用した産業廃棄物リサイクル事業や、銅山の歴史を伝える観光施設があります。また、国や県は、森林の復旧や鉱毒被害の解決に向けた治山事業に取り組んでいます。

足尾銅山までの経路

今回は、東京都心部から足尾銅山までバイクでツーリングしてきました。愛車はハーレーダビットソン FLSBスポーツグライドです。このバイクは、クルーザーとツアラーの両方の要素を持つモデルで、街乗りからロングツーリングまで幅広く楽しめます。エンジンはミルウォーキーエイト107という1,745ccのVツインエンジンで、パワフルな加速とトルクを発揮します。デザインは、クラシックな雰囲気とモダンなスタイルが融合したもので、フェアリングやサドルバッグなどのパーツは取り外し可能です。足尾銅山までの道のりは、高速道路と一般道路を組み合わせたルートを選びました。

まずは、新大橋通りから首都高速6号向島線に入ります。この区間は、都心部を抜けるために渋滞が発生しやすいので、早めに出発することをおすすめします。首都高速6号向島線から首都高速中央環状線に乗り換えて、小菅JCTから首都高速川口線に入ります。この区間は、東京湾や隅田川などの水辺の景色が楽しめます。首都高速川口線から東北自動車道に入ります。この区間は、埼玉県や群馬県を通過します。東北自動車道から東北縦貫自動車道に乗り換えて、宇都宮ICで下ります。この区間は、田園風景や山並みが広がります。

宇都宮ICから日光宇都宮道路に入ります。この区間は有料ですが、日光市内まで一気に走れます。日光宇都宮道路から国道122号に入ります。この区間は、日光市街地や清滝温泉などを通過します。国道122号から県道250号に入ります。この区間は、足尾銅山へと向かう銅街道と呼ばれる道路です。途中には足尾鉱毒事件の記念碑や田中正造像などがあります。県道250号から県道142号に入ります。この区間は、渡良瀬川沿いに走ります。渡良瀬川は、かつて鉱毒被害を受けた川ですが、現在では水質が改善されています。

足尾銅山の見どころ

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足尾銅山では、銅山観光という観光施設があります。ここでは、トロッコ電車に乗って坑内に入ることができます。坑内では、400年の歴史が息づく坑内の様子や採掘の方法などをガイドさんから説明してもらえます。坑内は涼しくて湿度が高いので、服装に注意してください。トロッコ電車は約30分で往復しますが、途中で降りて写真を撮ることもできます。トロッコ電車の料金は大人830円、小人410円です。

銅山観光のほかにも、足尾銅山には見どころがたくさんあります。例えば、以下のようなものです。

  • 足尾銅山資料館:足尾銅山の歴史や技術、鉱毒事件などを展示する資料館です。古河市兵衛の書斎や足尾鉱毒事件の資料などが見られます。
  • 足尾温泉:足尾銅山の近くにある温泉地です。足尾銅山と同じくらい古い歴史があり、江戸時代から湯治場として栄えました。現在では、日帰り入浴や宿泊施設があります。温泉の泉質は、硫黄泉や炭酸水素塩泉などで、美肌効果や神経痛などに効果があると言われています。
  • 足尾のそば:足尾地区で栽培されるそばは、寒暖差が激しい高原で育つため、香りが高くてコシが強いそばです。足尾地区には、足尾そばを提供するお店が多くあります。

足尾銅山のバイク駐車場

足尾銅山には、バイク用の駐車場があります。以下にその場所と料金を紹介します。

  • 銅山観光:銅山観光の入口にある駐車場にバイクを停めることができます。料金は無料です。
  • 足尾温泉:温泉施設によって異なりますが、一般的には温泉施設の敷地内にバイクを停めることができます。料金は無料か有料の場合もあります。詳しくは、各温泉施設にお問い合わせください。

まとめ

今回は、東京都心部から足尾銅山までバイクでツーリングしてきました。足尾銅山は、日本の近代化に大きく貢献した銅山であり、日本初の公害事件の舞台でもあります。その歴史や文化を感じることができる観光スポットです。バイクで行く場合は、高速道路と一般道路を組み合わせたルートがおすすめです。足尾銅山には、バイク用の駐車場がありますので、安心して楽しめます。足尾銅山へのツーリングは、歴史や自然を満喫できる素晴らしい体験です。ぜひ一度、足尾銅山に行ってみてください。

以上、_hiroyuki.taがお送りしました。次回もお楽しみに。

足尾銅山:Ashio Copper Mine